毎日VOA 南極の卵の化石 Antarctica’s ‘Football’ Fossil Is World’s Second-Biggest Egg 

今日はScience and Technology から これ。

learningenglish.voanews.com

 

南極で発見されたフットボールみたいな化石は世界で2番目に大きな卵だった

と言うのが見出し。

 

科学技術セクションは、事実記載が主なので、科学に対する苦手意識が消えれば読みやすいと思います。第一パラグラフは

Scientists recently reported an unusual finding: the discovery of the second-largest egg known to exist. The egg, a 68 million-year-old fossil, was found on Seymour Island, off the coast of Antarctica.

Scientists がrecently reportした。 an unusual findingを:

科学記事では研究者とか科学の専門家とかはひとまとめでScientists って呼ぶので、この主語には慣れておくといいですね。意味が分かったら、日本語にする手間は省きましょう。reportもscientists とコロケートする動詞で、報告と言う日本語とはちょっとニュアンスがずれるかも。科学的な事実を発表するときはだいたいこの動詞です。

findもよく使われますけど、ここでは発見物にfindingを使っているから、report なんでしょう。 unusual は、 un+usual なので、私は自分用には「尋常ならざる」と言う訳語を当てています。珍しいとするか、異常とするかは文脈次第なので。

で、このあとにコロン : がついていますが、これは文はここで終わりだけど、説明やリストが続くよと言う印です。その説明が 

the discovery of the second-largest egg known to exist.

こういうofの使い方は、読み取りが苦手な人が多いのですが、ofで繋がれた二つの節の並びが日本語と真逆になるからなのと、日本で言うなら「の」なんですけど、「の」よりも意味が複雑だからでしょう。

とりあえずは、発見(何の?)二番目に大きい卵、存在が知られている(中で) と読んでおきましょう。その後は

The egg,は a 68 million-year-oldの fossilで, was found(findされた) on Seymour Islandで, off the coastを of Antarcticaの.

みたいな感じで読んでいっていいかと。

 

大きさはフットボールぐらい、マダガスカルの絶滅した巨大鳥の卵よりは少し小さい。

 

卵の殻はやわらかかった。→ウミガメの卵のようなタイプですね。

 

ここで、古生物学者 Lucas Legendreが登場するので、人物カードを作りましょう

Lucas Legendre 男性 古生物学者テキサス大学オースチン校 発見報告の主著者

 柔らかい殻の卵としては最大で南極から出土した初めての卵の化石だということ 。

空気が抜けたフットボールのようで、平たくなった片面が海底に接していたのだろう。(ここではsuggesting という動名詞が使われています。これは、この話が推測であることを示しているんですね。質問でsuggestが使われていたら、あなたの推測、ロジカルな推測を聞かれていると理解してください。)

トカゲやヘビの卵のように卵の殻は薄い。

 

この当時にこの大きさの卵を産むのは海棲爬虫類(モササウルスみたいな海の爬虫類)だけだが、今までは幼生を生む胎生だと思われていたので、考え直さなくては。

 

母親の骨は発見されていないけど、モササウルスかプレシオサウルスか。

 

これは2011年にチリ大学とチリ自然史博物館の研究者が見つけたもの。ニックネームは南極を舞台にした遊星からの物体Xにちなんで、The Thing。

 

最後の最後にチリの研究者ロドリゴオテロが登場します。

Their expression of bewilderment said it all. Theirは前に出てきた地質学者たちのことですね。bewildermentは単語リストに載っていますので見てね。 said it all.は「すべてを物語っていた」です直前の質問の答えをitが表していて、その(質問の答え)をすべて言っていた となります。

 

英語の文章は同じ言葉の繰り返しを避けるので、2回目からは代名詞になります。

代名詞が何を指しているのかをつかむのも、読解のカギですね。

 

こういう科学記事は話の流れがあるわけではないので、興味があったら、元のロイター記事に挑戦してみるのもいいと思います。

 

こんな日本語の記事もあったので、読んでみるとさらに面白いかも。

news.yahoo.co.