洋書読書 主人公は「臨床心理のドクター」

軽く読んでいるコージーミステリーの新作がちょっと途切れて(新作はあったんだけど、軽すぎて終わってしまい)パラノーマルじゃない普通のミステリーのシリーズを読み始めたので、読んでます報告。

 

 

Fever Dream (Daniel Rinaldi Series Book 2) (English Edition)

Fever Dream (Daniel Rinaldi Series Book 2) (English Edition)

 

主人公はピッツバーグ臨床心理士アメリカの臨床心理士はドクターと呼ばれる専門家なので心理師と書いたほうが良いのかもしれない。一般的には精神科医と同じカテゴリーで「shrink」シュリンク と呼ばれる心理職。

専門職の本人も含めてshrinkというスラングをなぜ使うのかとずっと疑問だったのだけど、臨床心理師は社会的認知度も高くて、医師と同等。患者にとっても、薬を使う精神科ドクター、薬を使わないセラピストドクターという感じで、臨床心理師を選ぶ人も多いからなんだなとこのシリーズを読んで納得した。

 主人公のダニエルは、もちろん精神科医にライバル意識は持っているけど、それは医師に多い未熟さに対してで、見下されるのが悔しいとかそういうことではない。

ダニエルの専門はトラウマ治療でピッツバーグ警察のコンサルタントとして犯罪被害者のケアをしている。本人も外食先で強盗に襲われて撃たれて、妻を失い瀕死の重傷を負った過去がある。父親がイタリア系で警官。イタリア系特有の血縁ネットワークも背景となっている。

このシリーズ説明を見て、暗くて静かな心理サスペンスかと思って1冊目を読みはじめたのだけど、ダン・ブラウンのラングトン教授ばりに大活劇に巻き込まれてしまい、ハラハラの展開になったのだった。

そういうのを求めていたわけではないので、シリーズとして読むこともないかなあと思ったんだけど、意外と読後の印象が深くて、2冊目。

設定もこなれていて無理くり感が減っているので、全シリーズ読破になるかも。

今度の事件は白昼の銀行襲撃、人質はほぼ全員殺され、犯人は警備員に化けて「救出」されて脱出。というものなので、登戸の事件が重なってきてしまう。

 

ただ8年前なので、ブラックベリーが現役だったり、ネットがSNSではないところなどが結構古い感じになってしまっている。現代の小説は大変だ。

 

以上読んでます報告。