包丁

結婚したときに木屋の包丁とペティナイフを買った。その後いろいろな包丁もキッチンにやってきたけど、30数年後の今もこの二つがメインの包丁としてキッチンにいる。No.3シリーズの牛刀で定番中の定番。マジで一生ものになりそうである。

娘たちもこの包丁で育ってきているから、よそで使うステンレス包丁には違和感を感じるらしい。

f:id:sayakanakai:20210103094726j:plain

 

包丁 販売 日本橋木屋

 

これを使う度に、新婚のころの気負いを思い出してしまう。我こそは理想的な家庭を作るという気負いとままごとのような楽しさ。

その後の山あり谷ありの我が家を考えると、その楽しさを細々ながら保ってこれたことにささやかな奇跡を感じてしまう。

ここ数年はその楽しさもとうとう失われてしまうのかと恐れたりもしたけど、明るい三が日の光の中で穏やかに老いた楽しさを再発見している。

大変なんだよとぶつくさいいながら、夫が包丁を研ぐ日も戻ってくるだろうか? それとも娘が腕まくりをして研ぐだろうか。

すっかり手に馴染んでしまっている包丁はまだまだずっと現役でいそうである。