介護デイケアのお友達。

50代で倒れたので、脳卒中特例(特定疾患に限って40代から使える)で介護保険を使うようになってもう11年。最初はいきなり高齢者の世界に放り込まれてそれがショックだったけど、気がつけば、そろそろ相応しい年齢になってきている。

同じリハビリデイケアに通うTさんは、出合った頃「私もう82よ」が口癖だったが、最近「私、いつの間にか90よ」が口癖になった。Tさんは、亡くなった母と同い年なので、そのたびに「あー、母も生きていれば90か」と思ったりもする。と同時に、いつかお別れが来るのだなあと思ったりして、少し寂しくなる。比較的元気な人が多いのだが、やっぱり90代は会えなくなる人が多い。会えなくなってしまった人のことは一瞬話題に上るけど、「こなくなっちゃったのね」で終わることが多い。詳しく知ればさみしくなるばかりだからだろう。

 Nさんは、職人だったけど、手に障害が出てしまって、通ってくるようになった。ボーイスカウト活動をしていたそうで、一応ガールスカウトリーダーだった私には野営の思い出話とかできる相手だ。男性には珍しいコミュニケーション上手な人だと思っていたけど、ボーイスカウトのおかげなのかも。隣の席になることが多くて、彼に会うのも楽しみだ。

 

 「若手」の70代以下は、少数派でもあり、不思議な連帯感が生まれる。身体障害の程度も重いから、なかなか自由行動が難しいけど、今度お茶飲もうねと約束だけは繰り返している。彼女らとはずっと長い付き合いになっていくのだろうなあ。

 週2回会ってる彼ら彼女らがいるので、75になったら仕事辞めて、通所回数増やしてすごそうかななんて思ったりもするようになってきた。

 

高齢者施設にも良い出会いがある。