リハビリ

ご存知の方はご存知だろうけど、震災の翌年の3月に脳出血で倒れて左半身まひになった。50代女性に多い被殻出血で、言語などは無事だったけど、その分運動機能と感覚をひどくやられてしまった。奇跡的に足は幾らか動いて何とか少しは立って歩けるところまで海部育したが、左手はほとんど動かない。しびれも強くて、ちゃんとくっついていて多少は動くのに幻肢感覚がある。

目立つのは手足だけど、実は頭のてっぺんから、顔、まぶた、耳から口の中、

腹筋から背筋、足の裏まで筋肉がうごきにくくて、感覚がない。あっても非常ににぶい。こういう状態になった筋肉は委縮するし、勝手に緊張するしで、体がねじれてしまう。それを防ぐためにもリハビリが欠かせないのだが、もう8年もたつと、実感できるほどの回復もなく、しかも高齢者が多い病気だから、周囲は超高齢者ばかり。自分も老化で糖尿病が見つかったり、夫が倒れたり、と、ちょっと辛くなってきて、週2回だったのを1回にしてみようかと、12月にリハビリ回数を減らすことにした。

脳卒中特定疾患なので、リハビリは介護保険デイケアになる。週に2回行くには要支援2でなくてはならない。認知症がないと、支援1か、下手をすると支援認定が受けられない。身体障碍者枠ではミスマッチなので、週2回のリハビリの確保のために介護認定をハラハラしながら受けるのにちょっと疲れたというのもあった。

 

しかし、1か月もたたないうちにこれは失敗だったのがはっきりしてきた。体がねじれて、椅子に座っているのが辛くなってきたのだ。

 

そういう風には考えていないつもりだったが、かなり回復して普通に暮らせると思いたかったのもあったようだ。いや、運動とケアは思ってた以上に生活に欠かせないものだった。

 

ということで、1月からまた週2回半日のリハビリを続けることにした。運動量も少し意識的に増やしていこう。家の周りの公園や土手はジョギングをしたり、ウオーキングをする人たちでいっぱいだが、片麻痺の私はたくさん歩くと身体も歪んでしまうのが辛いところ。

 

脳卒中の後遺症は同じ片麻痺でも本当に一人一人違う。私も内心では希望と絶望の間を行ったり来たりしながら8年を過ごしてきて、これから先もそうやって行くのだろうなあ。

介護保険デイケアでも、療法士が複数いてレベルの高いリハビリが受けられる施設を利用できているので、すごくラッキーなのだけど、何となく心がざわついている新年なのだった。