Jazz Deepens Bond Between Father, Daughter Musicians

それでは

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見出しでもう若干引っかかる人もいるかと思いますが、見出しと言うのは読ませるためにあるので、よくわからないけどきっと全文読んだらそういうことだったのかと思うだろうと前向きの予想をして読みに行くといいです。で5回に2回ぐらいでも予想を達成することができれば、さらに続ける元気が出てきます。

 

まずは見出しから読み取れる情報。ジャズ、演奏家、父と娘。深まる絆。

さあ、ここから予想される物語通りか?、それとも予想は裏切られるか?

 

Sasha Masakowski remembers sitting at the piano with her father at their home in New Orleans, Louisiana. At the time, she was six years old.

英語の文章を読むとき、登場人物がわからなくなってしまうという生徒さんが多いんですが、登場する人物についての情報はいつもかなり豊富です。

これをしっかり読み取って、キャラクターカードみたいなのを頭の中に作れるといいのですが、慣れるまでは、実際に書き出したカードを作っていくのもいいと思います。

 

冒頭のこのパラグラフ。

Sasha Masakowski 女性、娘、ニューオリンズ在住 6歳、父とピアノ

Her father is the jazz musician Steve Masakowski. He would ask Sasha to play the piano while he played his guitar, she told VOA. “He would tell me to play something using just the white keys or just the black keys, and I’d make up music.”

 次のパラグラフ

Steve Masakowski 男性、父、ジャズ演奏家、ギター演奏。

 

父と娘の即興演奏の思い出から、サーシャのミュージシャンとしての現在に話は進みます。そして、弟マーティンもミュージシャンとして登場。マサコウスキイ・ファミリーバンドとして活動しているのだと。

 

コロナのせいでオンライン演奏会になっているのだけど、偉大なジャズプレーヤーエリス・マルサリスにhonorする演奏会を自宅から配信。

ここでマルサリスのカードを追加ですね。

Ellis Marsalis ジャズプレーヤー、有名、コロナで死亡。スティーブと週2回演奏。

 

父スティーブのエリスとの思い出と思い。そして思い出の曲 Sweet Dreamsに娘サーシャが歌詞を付けたこと。

ここで母が登場するので、カード追加。

 

名前不明 母 ピアニスト

 

サーシャは地元の芸術系高校に行き、 ポップス好きで、Brittany Spears や NSYNC.が好み。父はジャズをやって欲しかった。

 

今はジャズをやっているサーシャ、どうしてジャズをやろうと思ったのかは父と本人で少し話が違う。サーシャは高校で好きになった先輩が父スティーブのファンだった話をする。

“I was so excited, and the first thing he did was take my hands into his and say, ‘Oh my God, you have his hands! I’m such a big fan of your Dad’s!’”

She says that exchange forced her to consider a possibility -- maybe her father and his music were, in fact, cool.

このくだりは、ドラマか漫画みたいで可愛い。そしてサーシャは大学で教えていた父に弟子入りする。

 

父はかなり厳しい師匠のようだけど、娘は反発せず、二人は独自の音楽を作曲している。サーシャはスキャットで知られるように。父は娘は自分を楽器にして演奏すると説明するが、本人の説明は少し違う。

 

この記事の面白さは、父の視点と本人の視点が微妙にずれていることで、「父と娘」の姿が浮かび上がってくることでしょう。お母さんと弟さんはいるよと言う紹介だけで終わってしまっていて、名前も出してもらえなかったお母さんはお気の毒です。

 

太字になっている単語は 文末に英英辞典形式で載っていますが、太字になっていないので、下線を引きたかったのは、これ。

It is easy to understand how Sasha developed that ear.

みんな知っているだろう単語だけど、日本語なら育つという言葉を使うところ。

辞書にはいろいろな訳語が出ているけど、この単語がどういう状態を示していて、この文脈で使うとどうなるのか という観点で見てみると無駄な暗記をしなくてよくなる。

 

またそのうち、英英辞書の読み方もやります。

 

本日はここまで。

 

解説で流れをつかんだら、読んでみて、次に音声を聞き込んで、慣れたら一緒に音読してみましょう。