やっぱり好きな作家は好き

子どものころから読書感想文が苦手だった。今も実は書評が苦手。

自分がはまってしまった「好きだ」という部分を語るのが恥ずかしく苦手なんだろう。

 

ベッドで読む本は、一日の終わりにおなじみのあの人たちに会いに行って、安心して眠りにつきたいという習慣なので、新しいものに挑戦するにはあまり向いていないのかもしれない。安心したいとE.J.Steavens に戻ったら、やっぱり好きで、シリーズを次々読むことになってしまった。

 

 

 

 

 このシリーズはヤングアダルトなので、おばさんにとっては昔が懐かしい感覚なんだけど、フィクションの主人公たちは雄々しく高校3年生の悩みとトラブルと取り組んでくれるので、古傷は開かず、生命力でいっぱいで前途洋々だった気持ちだけを思い出させてくれる。

英語のヤングアダルトは、児童書と同じく成長物語がメイン。

自分らしくいていいんだ、変わり者でもいじめっ子がいても友達がいてくれるというメッセージをリアルな主人公の心理描写を通じて伝えてくる。ここでアリエナイと思わせると読者は白けてしまう。Steavens が達者な書き手だなあと思うのはこの辺。あとから考えるとアリエナイことも多いのだけど、読んでいる間は惹きつけて離さない。

 

ということで、現在は

 

 卒業間近、恋と進路によって友達がバラバラに・・・さあどうするの展開。

シリーズ5冊なのでわりとすぐに終わってしまいそうだけど、そのころにはどれかのシリーズの新刊がてるんじゃないかなあ。

またまたベッドで読んだ本

新しいシリーズを探るのにちょっと疲れたので、なんせ寝る前に安心して軽いワクワクドキドキを楽しみたいのが目的なので、おなじみのマイナー作者の別シリーズに戻りました。

 

She Smells the Dead (Spirit Guide Book 1) (English Edition)

She Smells the Dead (Spirit Guide Book 1) (English Edition)

 

若い、同人味のある作家のアーバンファンタジー

「私はユキ、本当の名前は違うけど、そう呼んでほしいの。メイン州に住んでる、アニメ好きでゴスファッションの高校3年生。早く卒業したいのに学校は始まったばかり。

ちなみに、私は霊の匂いがわかる。見えるのでも聞こえるのでもなく匂うの。で、私のボーイフレンドはスピリチュアル大好きな狼男。幼馴染でうざったいヤツだと思ってたあいつがが急にカッコよくなったと思ったら、あいつに宿るオオカミの霊が目覚めたらしい。あいつから濡れた犬の匂いがすると思ってたのはそれか。」

という主人公。

トワイライトにちょっと影響された感じの、でも達者な高校生ファンタジー

ユキに宿る指導動物霊はスカラベで、BFからはフンコロガシ姫と呼ばれている。

 

SFファンタジー・アニメ好きというオタクな作者が反映されているラノベ風味の作品世界が好きで安心する。ずっと追いかけてきたのは彼女の新しいほうのシリーズ「Ivy Granger 」。どっちもあらがあるんだけど、ストーリーがハードな展開になってももうついていけないとならないので、私はファンなんだろう。

 

ドイツ語、スペイン語などのヨーロッパ諸言語版が出ているので、私以外にもファンは多いらしい。

 

 

読み終わった本

 

 

 読み終わったけど、かなり残念。プロットはよく作ってあるのに、クライマックスへ持っていくところで非常に雑になってしまっている。要するに上手くないってことなんだろうなあ。安い映画みたいになってしまっていた。この安い映画みたいというのは若い作家だと良く感じることがある。描写したいイメージイコールどこかで見たような映像になってしまっていて、つまりは劣化コピーだから面白くない。

その前に読んだ何冊かも最後の無理やり感に若干引いたけど、登場人物に感情移入できたし、世界観も印象に残ったけどこれはそこも弱い。

 

期待させる出だしだったのになあ。かなり残念。レビューで同じようなことを言ってる人多かった。なるほど。

今読み始めたのも、2/3まではよかったのにというレビューが多いからやめようかなあ。スリラーを最後まで書くって大変なことなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベッドで読んでる本

ちょっとジャンル浮気したので、幽霊が出てくるミステリーに戻ろうとキンドル本を物色。読者レビューがかなり多かったこれにしてみようと読み放題でダウンロード。

レビューの数で決めると、とびぬけてレビューが多いものは一般受けしていることが多く、マイナーみが足りないのということがわかってきた。

 

さて、まだ出だしだけだけど、ホラー王道の雰囲気で悪くない。精神病院送りになった母親の能力を受け継いでいるらしい女性刑事レイチェル。一人で暮らす父親との関係も物語に絡む予感。相棒の男性刑事ジェンソンは無神論者ながらレイチェルが幽霊を見ることは知っていて納得はしていないが認めてはいる。この関係ができていると今後の展開が楽だなあ。作者うまい。幽霊は殺人の被害者だけど、切実で恐ろしく、事件が解決するまでレイチェルにホーンティング(付きまとう)。

舞台は南部最北の地ノースカロライナアパラチア山脈の高原の町ハイランド。

アパラチアは元々森の中に孤立した人々が暮らす土地柄で、現代では炭鉱も衰退した取り残された田舎。 そのムードが上手く行かされていることを期待しよう。シリーズ本なのでしばらく楽しめそう。

ベッドで読んだ本

 

Dead of Night (Ghosts & Magic Book 1) (English Edition)

Dead of Night (Ghosts & Magic Book 1) (English Edition)

 

寝る前のお楽しみ読書。お勧めで出てくる本の中の読み放題をつい選んでしまう。それですっかりマイナーな作家が好きになってしまっている。

これはドレスデンが好きな人にって書いてあったのでつい。

作家はSFファンタジージャンルで多作らしいので、手慣れていてかなり読ませる。陰鬱でダークなアーバンファンタジー。アメコミでもそうなのだが、アメリカ人はぼろぼろになっていく捨て鉢なヒーローが好きなんだなあ。

 

ヒロインが日本人女性なのが少し変わっているかも。最後の別れはJALのカウンター。この後が気にならないでもないのだけど、滅入りそうなので(陰惨な破滅型ホラーは嫌いじゃないんだけど、ちょっとテイストがあわなかった。)幽霊屋敷ものに戻ることにする。

 

夏の終わりにかけて手練れのコージーミステリーシリーズが次々とピークを迎えてしまったので、いろいろと迷っているところです。

読んだ

寝る前にベッドでキンドルで洋書を読むのが習慣になっている。だいたい、登場人物とぶつぃが同じコージーミステリーのシリーズなんだけど、どのシリーズも一段落してしまったので、ちょっと変わったものを読んでみた。

 

Wraith Ladies Who Lunch (English Edition)

Wraith Ladies Who Lunch (English Edition)

 

 古代エジプトの女神官の幽霊とビクトリア時代の詩人の許嫁の幽霊が、年に4回、春分秋分の日、冬至夏至の日にモールのチーズケーキファクトリーでランチするという設定に惹かれて、まったり読めればいいかなあと。

結構味のある掌編で、いくつかツイストもあって、しみじみとした味わいだった。他の死者たちに置き去りにされて、自分たちがずっと幽霊としてこの世に存在する呪いをかけられていることに気付いた主人公たちとその呪いをかけ、自分も不死の魔法を見つけ出した魔術師。博物館の明るいカフェでランチする幽霊たちも長すぎる余生の悲しみからは逃れられないんだろうな。

作者が少し気に入ったので、もう一冊読んでみることにする

 

Graves' End: A Magical Thriller (a Temple Tree & Tower novel) (English Edition)

Graves' End: A Magical Thriller (a Temple Tree & Tower novel) (English Edition)

 

 読み放題だと、安心して読み散らかせる。