私に「かぞくがのみすぎたら」の話を持ってきたのは、我が家の発達障害のケアをしてくださっている「アサクサの主治医」こと伊波先生で、伊波先生はあまり数が多くない依存症治療の専門家。伊波先生経由で知り合った方は埼玉の精神医療センター系の方が多い。というわけで、お目にかかったことはないけど、成瀬先生のこの本を買って読み始め。
- 作者: リチャード・ラングセン,伊波真理雄,谷口万稚,ニコール・ルーベル,久松紀子
- 出版社/メーカー: サウザンブックス社
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: 単行本
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一般向けじゃなくて医療者向け。だけど、治療法から歴史からコンパクトにまとまっていて、さらに「底付き」神話のもたらした問題にズバッと切り込んでいて情報満載。
聞きかじりで安易に「底付き」って言葉を使ってしまわないように、勉強しよう。
日本は本当にこの方面が手薄で、お酒の飲みすぎが病気だという認識もなければ、飲む人の意志の弱さを叩いて反省させることで満足しちゃう、さらに家族にケアを押し付けて、励まして満足しちゃう人が圧倒的多数。
専門家に繋がっても、頼りはAAやダルクやマックなどの当事者が運営する自助組織。こういうところは頑張っているけど、本当にお金がなくて大変。酒造会社が、支援するとか(それをマッチポンプと非難しないこと)とか、酒税をこっちにまわすぐらいの改革も必要だよね。