ファンが出版する

クラウドファンディングでお金を集めたら、翻訳書がもっと出版できるのじゃないだろうか?と思いついたときに、サウザンブックスができるとは思わなかったし、サウザンブックスができたとき、こんなに順調に出版できるようになるとは、正直夢にも思わなかった。とはいえ、社長の古賀さんの経験から生まれてきた1000冊を1000人の人にというサウザンブックスの目標の一つが、まだ最初の500人で止まり勝ち。クラウドファンディングで力を合わせてくれた人たちが生み出してくれたものをもっと広い世界に送り出す。おそらく、ここでも人々の力を借りていかなくてはならないのだろう。

そう思ったのは、1月末、アル・シャーシリーズの出版を本当に一般のファンの人たちが達成したからだ。金原瑞人先生が

びっくりしてしまった。出版社や編集者や翻訳家がクラウドファンディングで本を出そうとするのはよくあるけど、一般の素人の人が、ただ、この本を出版したいという思いで、こんなことをする? なんて無謀な……と思って、作品の概要を読んだら、これがおもしろい。『パーシー・ジャクソン』シリーズの作者、リック・リオーダンも一枚からんでるし。ぜひ成功させたい企画です! どうぞ、ご協力ください。(金原瑞人

 とコメントを寄せてくださったように、今までとは全く違った挑戦だった。

有名人でもインフルエンサーでもない人たちが、自分と同じような読みたい人に呼び掛けて、読みたいという気持ちを集めて出版を可能にしたのだ。

今までに世に出た本にも、応援団を探してやりたい。いくつもの出版社でダメ出しをされてサウザンにたどり着いた本たちと愛して応援してくれる人たちを出会わせてやりたい。なんだか、猫の里親探しと同じような気持になってきた。

 

前から考えていた小さな活動を始めてみようと思う。もっと私に人望があるといいのだけどなあ。どうか応援してください・・・