生きるペースをゆっくりにする

そもそも多動系というかADHD系なので、頭の中が落ち着きがない。次から次に思考が飛ぶ。そういう自分で生きてきたので、周囲は迷惑かもしれないが、自分の生産性を上げることで、勘弁してもらうような生き方をしてきた。だが、体が思うように動かない状態で10年弱。努力でそこをカバーしていくのにもちょっと疲れてきた。まだまだ元気なはずの60歳で老いをしみじみ感じてしまうのは、頑張りすぎかもしれないとようやく頑張りすぎを受け入れる気分になってきた。

生きるペースをスローダウンするのは、私にとっては簡単なことではない。鬱で倒れた時も、脳卒中で倒れた時も、これからはゆっくり生きようと考えて、そうするようにしてきたはずなのに、気が付くと元のペースに戻っていた。

今回は本気で自分のQOLと向き合って、忙しいことに安心してしまわないようにしよう。毎日の美しさを逃がしてしまわないようにしよう。蓄えがないわけでもないので、稼がなくてはという貧乏性ともできればさようならしたいが、そっちはだめかもなあ。

 

まあ、コロナ騒ぎで鬱陶しいが、春だ。隅田川沿いに河津桜が咲き、寒緋桜が開き、ソメイヨシノもほころび始めた。だれか一緒に桜の下を歩こうよと呼びかけることができて、人の半分くらいの速度の花見散歩ができるぐらいのペースで生きるようにしよう。世界はこんなに美しいのだから。