金沢うまいもん偶然出会い旅

金沢の美味しいもの食べたよ部分は、娘たちが調べて、食べに行くのに便乗したんだけど、外れなく、プラスアルファもあって、なかなか良かった。

 

1日目昼食は、回らないお寿司で、大将の人柄と、ネタとシャリの絶妙のバランスを堪能。普段は回る寿司でも、我々、東京下町の住人だから、寿司と蕎麦には結構煩いのだ。

 

このお店で相席だった家族連れのお父さんから美味しい居酒屋情報を頂いて、夜はそこへ。ここも大当たり。お酒も解禁で、おちょこで少々。のどぐろの塩焼きがまあ美味しいこと。

 

いつもは行列だというカフェにもすっと入れて、あんみつをいただき、

翌日は雨模様なので、駅ビルの中でお麩のフレンチトーストと、ネタ厚の回るレーン止まってるお寿司。のどぐろはお寿司も美味しいけど、塩焼きの方が美味しかったななどと贅沢なことを思ったり。

その後、あれこれお土産を買い込んで、駅弁も買って、満足して帰路についた。

 

おっと忘れるところだった。マッシーさんお勧めの、焼きたてこもかぶり

も味わってきたよ。焼きたて最高。

金沢 ポケモン×工芸展

娘が金沢でポケモン×工芸展に行くというので、連れてってと頼んで金沢行ってきた。

元気だった頃は旅行好きで、あっちこっち一人旅してたんで、ベースはある。「今から旅行行くぞ」で育った娘たちも旅慣れしてる。

そういうことで、車椅子の私だけど、旅のハードルはそんなに高くない。

久しぶりになってしまったのは、やっぱりコロナで思い切りが悪くなっていたから。

 

今回は北陸新幹線かがやきの車椅子用座席を利用。どうもJR東日本の新幹線よりも西の新幹線の車両の方が設備が整っているものが多いみたいで、東日本頑張ってくれと思う。

かがやきの座席は快適。

 

台風と梅雨で全国的に雨の予報の中、金沢だけは暑すぎるぐらいの快晴。工芸館は予想よりはるかに長蛇の列で、あれこれの観光予定を削って、展覧会+美味しいものだけに。

 

工芸と美術は隣接分野だけど、はっきりとした境界線がある。いや、作家は境界線を意識して作品を作っているという方が正確か。ポケモン×工芸展は、そういう工芸作家がポケモンをテーマに作った作品の集合体だった。

 

この展示のために新たに挑んだ熱気のある作品ばかりで、見応え満点。ポケモン世代の若手作家から、はじめてポケモンを知ったベテランまで、ポケモンが伝統工芸ががっつり四つに組んでも負けない創造力を秘めた世界になっているのを感じられたのも楽しかった。

 

東京開催だったら見に行けなかったかもしれないな。行けて良かった。

 

 

 

 

 

日記を書こう

とにかくブログが続かない。日記も続かない。

つまりは肩に力が入りすぎなのだ。

 

ここを何とか変えよう。と、いきなり思ったので、ここを再開している。

 

東京の梅雨入りを気象庁が11時に発表した木曜日。11時に発表したと言うニュースがまるで梅雨入りが11耳朶みたいに聞こえたのに、しょうもなく拘って、外を見るとカンカン照りだ。

木曜日は訪問鍼灸の日で、マッサージ、ストレッチ、鍼、お灸までフルコースでやって貰えるので、午後はわりと元気に翻訳仕事が出来る。

 

が、今日は訪問診療の日でもあって、陽気な先生が「どう?」とやってくる。血圧を測って、今日は採血。少し薬を変えたりもしたので、結果が良くなっていますように。

ずっと脳卒中後遺症以外は元気な50代をやってきたけど、さすがに60代もそろそろ半ばだとあちこちガタが来る。

 処方箋をアプリで撮影して薬局に送り、珍しく甘えてくる猫と遊んでいたら、ギリギリの時間になってしまった。大慌てで薬局の閉店時間ギリギリに滑り込む。途中で帰宅途中の夫とすれ違って「おう」と挨拶する。ぽつんぽつんと雨が降ってきた。予報通り、夜から雨になるんだろう。

 

マンションの中庭でお母さんが『帰ってきて!宿題まだでしょう」と子どもを呼んでいる。呼ばれた子は「ピキピキピキ!宿題終われええーーーになんないかなぁ」と言いながらマンションの入り口に向かっていった。それで終わるといいよねえ。ピキピキピキ!

正月休み明けの今日、NYTでこの記事を読んだ。コロナに揺さぶられた社会で、思いがけないプラスを体験した人たちもいる。何でもポジティブに捉えよというアメリカ文化ゆえの視点だと捉えられないこともないが、書いている記者は「リジリエンス」をキーワードにする。困難に耐える人々の力だ。生き方を変える、視点を変えて新しい道を探すこともリジリエンスと考えようと。

www.nytimes.com

そして、朝日の朝刊の一面特集も読んだ。同じくコロナに翻弄され生き延びようとしているエッセンシャルワーカーを取り上げているんだけど、「翻弄される弱者」の側面が強調され、まとめのキーワードは成長から成熟へ、だ。ここで翻弄される弱者として描かれてしまっている人たちも、一人ひとり次の人生を考えて現在に至っているはず。リジリエンスと変化とひょっとしたら小さな希望の物語があるのかもしれない。共感と愛情をもって耳御傾けたら、全く別の世界が浮かび上がってくるかもしれない。

digital.asahi.com

日本の団塊インテリは脱成長が大好きで、現状に問題があれば全部脱成長にもっていきたがる。「コンクリートから人へ」と同じ発想だ。問題はそこではない。「財政も格差も経済成長が解決してくれる」という雑な考え方で来てしまったことだ。家事や子育ての大変さから「家族のために収入を得るのが自分の仕事だ」と逃げ出してきた面々は、社会の厄介ごとからも「経済成長を支えるのが自分の役割だと逃げ出して、積もり積もった難題を成長と一緒に捨てられると夢想してる。

 

成熟は成長の対義語ではない。社会人になって仕事に熟達し、収入も上がってきて、衣食住の環境を整え、家族となった人々に良いよい環境を与えられるようになるのが成熟だ。あたりまえのことだが、金も時間もかかる。ゆとりを切り捨てる無駄を省く経済とは真逆だ。成熟は結構だが、再びゆとりを作る贅沢な投資をどうやって作っていけるのか。個人のささやかな力の蓄積を尊重しないで、成熟させない政府は悪と雑な議論を続けるのはいい加減やめたい。

 NYTの記事に登場する30代の男性は、ビール工場での職を失ってステイホームしているうちに自分の人生を考え、もう一回大学に行って、コロナと戦う研究職を目指すことにした。今は医療用マスクの消毒リサイクルをするベンチャーで働き始めている。「美味しい毒を作るよりいいかと思って」。生れてはじめて本を読む習慣を身に着けた人、在宅勤務が可能になって、個人的な生産性が上がったという身体障害者、自動車通行止めの路地の監督から、コミュニティー活動につなげてる人、ファッション界の大変革、天災の多い日本では人生が変わって新しい世界で生きるようになる人が日常的にいるから、当たり前すぎて「ニュースにならない」のかもしれないが、弱い立場にあるように見える人々のささやかな生存戦略に潜む人間らしさをの粘り強さを他の人々と分かち合うことがメディアの役目でもあるだろう。我々はすべて個人だが、社会に翻弄されっぱなしの弱者ではない。一人一人が必死で生きようとする力がいつの間にか、社会の力に変わっていくのだ。

コールド・ケース

大好きなシリーズなので、1日1本、多くても2本と決めてじっくり見ようと思ってる。7シーズンで完了済みなので、見すぎると終わってしまう。

過去は美化されやすいが、現実には、現在の方がだいぶマシになっていることが多い。

そこを正直に、ダメだった過去を現代の力で切っていくのがいいのだと思う。未熟な過ち、批判されることのなかった偏見、見捨てられていた貧困、しかし、変わらない人情。自分自身の若かった日々の後悔が回収されていく。

 

本物の現実の先が見えない日々に翻弄されていると、テレビドラマで、安心して見ていられる結末が約束されているのもありがたい。

 

心が動かされすぎる映画やドキュメンタリーを見る元気がもらえるドラマなんだが、もう少しほのぼのとしたものを見た方がいいのではないか?と自分に問いかけつつ、今日もクリックする。

 

マイナー映画発掘

子どもにねだられてツタヤに日参してたころ、密な楽しみが、話題のSFアクションのまがい物っぽく並んでるマイナー映画を見つけてみることだった。題名がまがい物ぽいだけで案外面白かったり、内容もコピーっぽくても「ああいうのを作りたい」という努力が見えていたりで、子供が寝てるすきに人には言えない秘密の楽しい時間を過ごした。

 

アマゾンプライムビデオでヒット映画を見てからお勧めとして出てくる映画にはこの手のものがあって、ちょっとノスタルジックにお楽しみしてしまった。

 

まず、「ナイト・ガーディアンズ」これがロシア映画で、「本部」のソ連ぽいテイストとか、なじみが薄いモスクワの街並みとかがなかなか良かった。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08PDW8KMG/ref=atv_dp_share_cu_r

 

次が、「ドラゴンクロニクル,妖魔の塔」冒頭、人民解放軍の労働歌で度肝を抜かれて、その後もどうも話の筋が負えない中国映画。一回途中でやめたんだけど、あ、これ、中華クトゥルフかもと思ってから、頭が整理されて、けっこう味わい深く楽しめた。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08D2C1YZ2/ref=atv_dp_share_cu_r

 

恥ずかしいけど、英語(中国語?)の勉強ということで・・・と、また時々見るかもしれない。

 

当面は、コールドケース(英語の方)が、プライム見放題になったので、コールドケース浸りだろうけど。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00TEGELBA/ref=atv_dp_share_cu_r

 

スコールブロック ポンチョ

ずいぶん前に神足さんのツィートで知って購入して、お守りみたいに車いすのリュックに入れて持ち歩いていた、ポンチョを初めて使った。

 

sotokoto-online.jp

 

ほぼ10年の施行錯誤で、良い雨具ポンチョがあれば雨にも、そんなに負けないで外出できるのはわかってきたのだけど、良い雨具に巡り合うのが難しくて、雨だと外出を諦めるか、車で送迎してもらう習慣になってしまっていた。

そんなわけで、せっかく買ったのに今日まで実際に使うことがなかったのだ。

 

日本列島を未曽有の大雨が襲っている土曜日、東京の東側の雲が切れた数時間に出してもらっ者処方箋をもって、年中無休の駅前のチェーン店薬局までひとっ走りしてきた。最寄りの行きつけの薬局が開いている時間はずっと風雨激しくて出かけようとは思えなかったのだ。

 雨雲レーダーを見ると、帰りには雨に会いそうだ。でも今日か明日行かなければ、処方箋の有効期限が切れてしまう。明日はさらに大雨の予報だ。

 

で、予想通り帰りは雨になって、ポンチョを着ようとじたばたしていると親切なおばさまが助けてくださって無事に装着。家まで15分ほどなのだが、車椅子での着心地も防水性も今まで経験した中で最高かもしれない。片手だけで楽に扱える軽さで、車輪への巻き込みもなし。バックパックを背負ったまま着る想定なので、車いすの後ろ側のリュックもバッテリーも問題なくカバー。前側の足元も大丈夫。

 

 

最高だ。

 

良いものを入手すると嬉しくなって気持ちも上がる。少し外出のハードルが下がったかもしれない。