クラウドファンディングで本を出す

本が売れない。売れないから短期でぱーっと売れそうな企画じゃないと出さないという悪循環が続いていて、コストがかかる翻訳書はもろにその割を喰らっている。コストがかかるとうのは、関係する人が多いということでもあって、この分野が衰退すると巻き込まれてしまう人も多いということになる。

じゃあ、最初に予約を集めてから出せば良いじゃんと言ってみたことからサウザンブックスがスタートしたわけだが、こんなに胃が痛い展開になるとは予想していなかった。なまじ企画がほぼ全て成功しているので、だんだん失敗するわけにはいかないなあという感じになってきてきていることが一番の問題のように思う。具体的には出版の勢いに営業が追いつかないのだ。

 

個人がファンディングでお金を集めて本を一冊出すということなら、ある程度経験の蓄積も出来てきていて、体験談としてシェアもされている。だが、2冊づつ連続でとなると、前人未踏の領域だ。成功談として語れるのは、(会社が旨く続いていけたとして)まだ数年先だろうし、前向きに悩むしかない。

greenfunding.jp

 

 

昨日、ファンディングが成功して、出版することになった i see the rhytm 。

本は魅力的で発起人は大物。楽勝だろうと思っていたら、さすが金原先生が企画を断られ続けただけのことはある。昨日、支援者に本を送付できた「僕を燃やす炎」並にハラハラする展開となってしまった。

先日の「黒塗り」騒動も含めて、日本でブラックカルチャーがすっかり親しみがないものになってきてしまっていること(アメリカで再び黒人軽視へ向かう流れがあることも原因かもしれない。)を改めて感じたりもした。

 

せっかくの前人未踏なので、ブログにも書いていくことにしよう。